株日記

市況と適時開示

5/28 半導体関連セクターにマトを絞る

 製造業の国内回帰、半導体中心に新工場建設、インバウンドの復調、自動車業界の増産、AI(人工知能)ChatGPTDX(デジタルトランスフォーメーション)などのイノベーションの波が押し寄せている。為替は1ドル=140円前後の円安だ。輸出関連企業には強烈な追い風になろう。

主軸のハイグロース株に資金集中!

 内外市場ともに、物色されているのは主軸のハイグロース銘柄だ。機関投資家は運用競争上、元気な銘柄を買わざるを得ない。東京市場では東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、ソシオネクスト <6526> [東証P]が抜群に強い。半導体関連である。

 台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>は熊本県菊陽町、ラピダス(キオクシアなど国内勢8社が出資)は北海道千歳に半導体工場を建設中だ。両社の総投資額は最終的に10兆円規模になる。韓国サムスン電子は横浜に半導体の開発拠点を設ける。韓国では最大30兆円の設備投資を計画しているという。

 熊本県菊陽町TSMCの工場現場の裏にはソニーグループ <6758> [東証P]、近隣には東京エレクトロン、東京応化工業 <4186> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]が新棟建設を進めている。熊本県にはテラプローブ <6627> [東証S]は新工場、日総工産 <6569> [東証P]はテクニカルセンターを開設する。

 こうした半導体業界の活況はTSMCサムスン電子が主要顧客の野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]、キオクシア、ソニーグループと関係が深いティアンドエス <4055> [東証G]、九州が地盤のワールドホールディングス <2429> [東証P]、ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]などにメリットを与えるだろう。

 プリント配線基板検査装置のインスペック <6656> [東証S]、半導体生産システム保守・運用(キオクシアと取引)のクエスト <2332> [東証S]、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、ソニーグループが主要取引先(人材派遣、生産請負)のnms ホールディングス <2162> [東証S]はロングランに狙える。